観劇・感想

観劇感想:柿喰う客 新作本公演「禁猟区」

作/演出:中屋敷法仁
会場:下北沢 本多劇場
チケット料金:1,800~5,000円(配信チケット2,500~3,000円)
上演時間:約80分

公演の説明
柿喰う客2022年新作本公演。
あらすじ
理不尽極まる無差別殺傷事件が発生した人気商店街「ちぎり通り」!異常な地元愛を抱く繁盛店の勇者たちは禍々しい厄災に立ち向かう!劇団「柿喰う客」が年の瀬に放つ新作公演は総勢21名による狂騒劇!熱き血潮がほとばしるパニック・アクション・エンターテイメント!!
公式サイトより
キャスト
永島敬三 大村わたる 牧田哲也 加藤ひろたか 田中穂先 守谷勇人 とよだ恭兵 村松洸希 中嶋海央 佐々木穂高 田中廉 山中啓伍 原田理央 長尾友里花 福井夏 淺場万矢 今井由希 北村まりこ 齋藤明里 永田紗茅 沖育美

以下:雑感

相変わらずスゴいパワー。音の洪水が開幕から押し寄せてくる。この大人数で全員キャラ立ちまくりですごい。配信で観劇しましたが中屋敷さんの回でしたね。穂先さんの大先生も見たかった。怪奇サスペンスも最高。大好きなテーマです。この人数で劇団として高まり続けるのすごいなぁ。そしてまだ玉置玲央さんや深谷さん七味さんまでいるとなるとすごい。楽しかったー。

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いつも通りの真っ暗素舞台。一同勢揃いのオープニングだけで圧巻。これをまとめ上げてるだけでもすごい。そして超速の捲し立て。圧倒されてしまう。最初あまりの情報量に「わかんねぇわかんねぇ」ってなっちゃうけど最終的には雰囲気でわからされてしまう。演出のテクなんでしょうね。自然と入ってくる。

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だめだ面白かったから語彙が少なすぎる。逆になんも書けねえ。

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サスペンスや都市伝説的なホラーの組み合わせがすごく好き。永島敬三さんがすごいなぁ。喋ると場がキュっと締まるような気がします。

殺人?から都市伝説、怪奇ホラーへの推移すごいドキドキして引き込まれました。なんか推理ゲームとかにできそう。個性豊かでクセが強すぎる各店舗の人たちも最高。関係性複雑すぎるけど。そこがいい。

ちょこちょこ挟まるギャグがちょっと古いのもいい。シャイニングフィンガーとか。

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場面にいない”チギリサマ”が商店街を練り歩いてく様。マイナスのクライマックスに向けての盛り上がりがすげえハラハラしました。底知れない商店の皆さんですら手に負えない怪異。そして閉じていく。すげぇ好みのエンディング。大変好みでした。

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「初体験」から高まった期待にバッチリ応えてもらいました。Twitterでの近況を見ていると大変な公演だったのではないかと思います。しかししっかりと乗り越え、公演後の皆さんの呟きを見るに「劇団」に対しての信頼と愛情が感じられたりして。そこもこの公演での嬉しいところでした。観客的にも。なんだか眩しい、とともに羨ましくも思います。スゴい良い団体なんだなぁ。

正に総動員の総力戦でしたね。(まだ玉置さんとかいらっしゃいますが)

まだまだこれからの進化も楽しみにしておりす。年末最後の配信観劇でした。