クソ面白くなかった。
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劇場は ”新宿眼科画廊”
アートスペースの地下にある更に狭い空間。劇場としても使えるよって感じの小屋。縦長。
客席は多分2×3間くらい。階段組んで20席くらいかな。最上段・最後尾に照明卓。
上手後方に恐らく楽屋。俳優が劇中行き来する。
舞台は客席と同じ、よりもう少し奥行きもたっぱもあったかな。境はちょうど柱と梁で小さいプロセみたいになっていて、観音開きの鉄格子で区切ってある。
上手柱の陰に音響卓。演奏(音出し?)はなんか専門の人らしい。
転換の忙しい芝居だった。大体4、5面。装置もだいたい具象。
留置場(?)・スーパーのバックヤード・DVDレンタルショップ・主人公の部屋・床屋・他。
鉄格子の開閉や本棚を両面返したりして様々変えていた。
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留置場の三人の男の所に新たに一人男が収監されてくるところからスタート。その男の起こした事件を遡ってなぞっていく形で進行していく。
殺人を犯したらしいその男とその引き金になったであろう女とのやり取り。
男視点で語られる顛末と女が語る証言が食い違う。
部屋の中では本当は何が行われていたのか、二人の慕情は本物だったのか偽物だったのか。
という感じのお話。だと思う。
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演出が悪い。
とにかく物語に入り込めなかった。集中を切らす要素が盛り沢山。こんなにしんどい芝居は久しぶりだった。
場転が多い。多すぎる。その上”場面転換”以上の意味が全く含まれてないから物語が毎回毎回そこで途切れる。
客目が近いから役者がそこでキャラクターから抜けて素になってるのが丸わかりでこっちも覚めてしまう。しかも場面行ったり来たりするから、おっさんたちが真剣に物動かしてる情景何回も見せられてしんどい。
席が悪かったかなぁ。事前説明受けたとはいえ真横を何度も通られると気が散る。
劇場の構造上仕方ないのかしら。
音響ブースの設置場所も意図が全くわからん。演奏するならちゃんと姿見せてくれりゃいいのに手元だけチラチラ見えると逆効果だろ。
音の出どころがわかるBGM音響ってマイナスしかないと思うんだよ。あと本番中で客目に触れるところに紙カップ出しッぱて。
雰囲気出してる場面でも手元もぞもぞで気が散るわ。
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例えば映像作品だったら編集ですっ飛ばせる要素だから集中してみれたのかもしれない。どうだろう。
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俳優も脚本もなんだ、カタい。つーか下手い。
THE・台詞みたいな言葉回し。THE・段取りみたいなリアクションばかり。冷める。
練習不足というか研究不足なのがにじみでててきつかった。
東京の小劇場では流行ってるのかなぁ。中途半端なエロ要素とか狂気に落ちる描写とか。
上手く入れないとめちゃくちゃ痛々しいだけだと思うんだが。
「慕情の部屋」はどこだったんだろう。自室と留置所?狙いが定まってない感。
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なにもかも稚拙だったように思う。不必要な俳優の移動や転換がとにかく多い。ラスト二人が横を通り過ぎてすぐ戻ってきてお辞儀した時なんかは逆に泣きそうになった。
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余りにも勝手な言い分だとは思うけど、
あの小屋で今回のテーマ・タイトルだと無理にモノ揃えないで素舞台に最小減の小道具だけで済ませたほうがよかったんじゃなかろうか。
鉄格子は絶対にいらなかった。役者の顔全然見えんし。
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終始感じたのは、この座組は観客目線に一度も立ててないんだなということ。
ひたすら自己満演劇だった気がする。