観劇・感想

観劇感想:福岡”題名のない”演劇祭 飛ぶ劇場「ケケモノの楽園」

作/演出 泊篤志
会場:JR九州ホール
チケット料金:2,500~ 2,000円 ※配信チケット1500円
上演時間:約50分

公演の説明
1プログラムにつき2劇団がそれぞれ中編作品を競演する演劇フェスティバル。
観客が観劇後に作品名を投票し、作品のタイトルを決める観客参画型の演劇祭です。
二日目、14:30の回。ひと団体目。
1987年結成の北九州の劇団 飛ぶ劇場の作品。

あらすじ
とあるキャンプ場の集会所に避難してくる人々。「クケケケケ」と鳴く謎の生き物の正体とは?
危機を前にして訳アリな面々が選ぶ行動とは。

キャスト:   木内/助清/脇沢 脇内圭介
     浜谷/鮫島/葉沢支店長 葉山太司
       優香/犬子抱/中沢 中川裕可里
   おーのちゃん/しのぶ/佐沢 佐藤恵美香
             浜勝 徳岡希和
      

以下:雑感

微妙。

なんだか全体的にヌルっとしてたような印象。

とある集会所に避難してくる男女。どうやら何かから逃げてきたようで、「クケケケケ」という鳴き声だけが聞こえてくる。

不気味な鳴き声でなんだろなぁと思ったら「猿」らしい。

とはいえ正味ただのゾンビもの。猿に噛まれると猿になってしまうらしい。

なんだろう、こっちのコンディションが悪かったのかなぁ。「なんか未知の脅威だとおもったらただのゾンビやんけ」と思ってしまってガックリしてしまった。

舞台の集会所は長机3つ。椅子3つ。に板張りの舞台でカミシモに出ハケ。簡素。

避難場所が二か所あって「こっちじゃないんじゃない?」って感じで正しい避難所探したり、また勘違いして人が出たり入ったり入れ替わり立ち代わり。

それぞれ一癖二癖ある感じ。

*****

ひき逃げ犯だったり浮気だったり元アイドルユーチューバーだったり、逃げてきた人々は「現実」に不満がある人ばかり。

猿に噛まれると猿になる。多少なり自我もあるようで、なんだかハイテンションになるっぽい。

終盤、「これなら猿になったほうが楽しいかなぁ」と破滅に向かっていく感じ。

バッドエンド系ホラー。

構造自体は好きな奴。

*****

飛ぶ劇場さんはハッピーエンドはやらない主義なのかな。過去何本か観たけど全部暗いエンディングだった。

俳優さんの経験値にバラつきがあった。ていうか下手な人が何人かいた。

葉山太司さんや脇内圭介さんベテラン勢は役がコロコロ変わってもさすがの安定感という印象。

終盤気が散ってしまった。

*****

ホラーは結構好きなジャンルなんだけどなぁ。

飛ぶ劇場さんも北九州を代表する団体さんで、前回の公演の評判からも期待していたんですが今回は合わなかったです。