観劇・感想

観劇感想:大橋ソレナ学園高校演劇部「みかづきロミオとにぶんのいちジュリエット」

青いなぁ~~。

原作:ウィリアム・シェイクスピア 翻案/演出:到生
会場:甘棠館Show劇場
チケット料金:2000~800円
上演時間:約70分

公演の説明

昨年から福岡で始まった、複数の高校演劇部が集まって行う合同公演。
同じく福岡の劇団ZIG.ZAG.BITEの主宰:到生さんが演出を務める。

あらすじ
感染症が流行する大橋ソレナ学園高校。最悪に仲の悪い軽音部と合唱部。しかし、この両部には密かに惹かれ合う男子生徒と女子生徒がいたのだった。
決して一緒に音楽を奏でることの出来ない二人。文化祭が近づく中、この両部は諍いを起こして活動停止になってしまう。
そして、自らの保身のみを考える学校長は感染症の蔓延を恐れて文化祭を中止にしようとする、、、

キャスト:
3年 八坂桜子/富井光/中村粋人
2年 石田ある/三浦理音/兼松咲穂/佐伯桃佳/浅川茉弥/白瀧姫翠/北川寛樹
1年 張智慧/山口華稟/藤原吏輝
     

以下:雑感

雑じりっけがない。若い芝居が爽やか。物語もストレートですっきりした気持ちで劇場を出られました。

若いって凄い!

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舞台は黒を基調とした抽象舞台。上手に段組で少し大きめの箱(通路)が。その後ろにパネル。

下手にはアップライトピアノ(のレプリカ?)。

割と簡素な舞台。

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先日のSpace_さんと同じく高校生の皆さんの舞台。Space_さんの冷たい完成度とは違い、

こちらはエネルギッシュなストレート青春芝居。悪く言えばベタ。しかしわかりやすい、青春天然素材直火焼き。

いいですねぇ。

観てて元気が貰えます。

オープニングのダンスがいいですね!

各キャスト、スキルに差がありましたがそれでも元気に踊ってるのを見るのは楽しいですね。

振付の水上さんは博多座の企画でもお名前を拝見しましたがカワイイダンスを作るんですね。

キャストたくさんいましたが、ダンスシーンでは主演の八坂さんと女教師役の石田さんが頭一つ抜けて見えました。

特に八坂さんのダンスはすごいですね。目線を引っ張られてしまいます。

芝居面でもほかのメンバーよりも、なんでしょう。一層熱が入っていたように感じました。

*****

”二分の一”というのがどういう意味なんだろうとタイトルを見た時は疑問でしたが、ヒロインの二分割というのは上手い構造だなと思いました。

ロミジュリの引用ということで想像していたよりも、ロミジュリのエピソードが少なかったように思いましたが、

現実の高校とのすり合わせが上手かったように感じました。

実際に昨年から望まぬ活動自粛を強いられた子供たちも多かったのでしょうか。(自粛を強いるが日本語として死んでる感ありますが)

いつか劇中のようにみんなの気持ちも晴れたらいいですね。

*****

なにやら早速4月から次回第3期生が始まるそうで。

フレッシュという言葉がぴったりな、いい企画だと思いました。

今から来年が楽しみですね。