観劇・感想

観劇感想:Yellow⚡新感線『月影花之丞大逆転』

作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
会場:T・ジョイ博多 ディレイビューイングにて観劇
チケット料金:3.800円
上演時間:144分

公演の説明

コロナ禍において「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく
名付けて“Yellow⚡新感線”として発進。
コロナ禍いおける劇団新感線の新たな作品の形。
新幹線をメンテナンスする新幹線、「ドクターイエロー」から名付けられたそうです。
6/24(木)にディレイビューイング(ライブビューイングの録画上映)にて観劇。

あらすじ(公式サイトより)
あの『紅天狗』から18年! 月影花之丞が帰ってきた!
「すべての道は舞台に通ず!」という、劇団月影花之丞・座長 月影花之丞(木野花)の号令一下、今日もその稽古場はむせかえるような熱気に満ちていた!
芝居に己をぶつけるのは、ベテランの風格あふれる 塾頭剛太郎(古田新太)、ワケありの元トップ女優・ 水林星美(西野七瀬)、
大口契約ほしさに稽古に参加する保険外交員の 東影郎(阿部サダヲ)といった面々!
そして、この一座に潜入しようとする一人の男が。インターポール極東支部捜査官のモスコウィッツ北見(浜中文一)である!

劇団員の塾頭が国際的な殺し屋“イレイザー”という秘密情報をキャッチした北見は、インターポール魂にかけて暗殺を阻止、
“イレイザー”を逮捕せんと入団希望を装い、首尾よくオーディションに合格、潜入に成功した!
出自も演じる理由もバラバラな役者たちによる、熱く激しい稽古! それぞれの思惑が交錯する中、迫りくる本番初日!
そして、水面下で進行する暗殺計画が全貌を現したその時、歴史の闇に埋もれた一大プロジェクトが甦るのだった……ッ!!!!

キャスト
古田新太 阿部サダヲ 浜中文一 西野七瀬 河野まさと
村木よし子 山本カナコ 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁
賀来賢人 木野花 橋本さとし 右近健一 逆木圭一郎
磯野慎吾 吉田メタル 川原正嗣

以下:雑感


最高。

新感線の好きなところの詰まった爆笑エンタメ。もちろん初見の人でも、新感線ファンも知ってれば知ってるだけ笑えます。

めちゃめちゃふざけている世界の中に、”演劇”、”劇団”への「愛」がふんだんに詰まった楽しい演劇でした。

*****

「演劇がやりたくてもできない」

という現代の業界全体のフラストレーションを、影郎や水林の様々な事情で表しながら

一見(いや、何回みても)キチガイじみた月影花之丞の強引さによって

演劇というものの懐の深さを改めて示してくれた気がします。

クサいですが、その大きな受け皿の一つが「劇団」なんでしょうか。仲間みたいなものなんでしょうか。

劇団も出演者さんもすごく大きくなってきてますが、根っこのところの

「自分たちは小劇団の芝居人なんだ」という気持ちが出ていて……

なんだか泣きそうになります。

どこの劇団さんもみんなこうなんでしょうか。

*****

ギャグもダンスも歌も。間の取り方やギャグセンスも素晴らしい。

どこを取ってもおもしろい。

*****

セルフ含めてパロディ満載ですごく楽しかった。

捨之介二人分の決め台詞を観られるとは……

ファンとしてはボーナス感が強いです。

インターポールを「GVG」の時の流れですかね。

毎回これまで追っかけてきてよかったなぁと素直に思わせてくれるのは嬉しい。

*****

エンタメの最前線にいる方々が、こんな気持ちで舞台に臨んでいる。

それがわかるだけでもすごく勇気が湧いてきます。

いつか全てが元に戻った時、もっと面白い世の中になりますよう。

また気兼ねなく飲み歩けますように。

良い観劇でした。

カテコ後挨拶の古田さんの嘆き(?)は共感がすごい。笑いました。

*****

面白すぎたので上手くまとめられませんね……。ほんとに雑多な文になってしまいました(^^;)