会場:枝光本町商店街アイアンシアター(オンライン配信)
チケット料金:500円(ツイキャス配信)
上演時間:各団体約30分
Aブロックは三団体,
・劇団烏龍茶
・ギムレットには早すぎる
・劇団期間限定
各演目ごとに雑多に感想を綴っていきます。
福岡学生演劇祭とは
2015年から福岡市早良区のももちホールで毎年8月に行われている学生演劇団体による演劇祭。
全国版同様、観客と審査員による採点で評価され、大賞を受賞した団体には全国学生演劇祭への参加権が与えられる。
2021年度は緊急事態宣言を受け中止され、オンラインで開催された。
福岡学生演劇祭HP
全国学生演劇祭とは
各地域の学生演劇祭で推薦を受けた団体の中から、観客と審査員による評価をもとに日本一を決める演劇の祭典。
札幌・東京・名古屋・京都・四国・福岡の6地域からの推薦団体に、演劇祭のない地域から公募した1団体を加え開催される。
全国学生演劇祭HP
Aブロック1番手:劇団烏龍茶『くだらない』
作/演出:首藤誠人
上演時間:約35分
団体の紹介
九州大学芸術工学部の学生有志が演劇祭に参戦!
演劇祭初体験のメンバーですが、起爆力では負けません!
あらすじ
日常が終わる。それは怖いことのようで、何気ないことのようでもある。
いずれ隣人になる人々による、ありふれた日常譚。
キャスト
那須野彩加・米德優里恵・山田 杏奈・花岡悠介
以下:雑感
かったるい芝居だった。内容も演技もひたすらかったるい「演劇テンポ」で進行する。
会話自体が退屈なのでBGMのセミの鳴き声もけっこう耳障りに感じた。
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舞台には裸の平台が3枚、縦に並んでいる。それぞれの墓を表している。
シモ手には蛇口が一つとバケツが二つ。
あとは全て真っ暗な空間。
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冒頭、「死んだらどうなると思います?」「なにそれくだらない」という会話から始まる。
死んだことないしわからない。という主人公・まじままみ。
父の墓参りに行くと、見知らぬ女が墓前にいた。なんと父の隠し子だという。
たまたま居合わせたもう一人の女性と共に意気投合し、それぞれの父の墓前で亡き父との思い出を語り合っていく。
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タイトル通りの「くだらない」物語だった。
とはいえ、死んだ人の思いを想像することはくだらない、と言いつつも、こんな風に思っててくれたらいいな。と
残された人たちは考えてしまう。はっきりと伝えられない愛のようなものが感じられてちょっと好きでした。
作中の言葉選びのセンスや描かれたエピソードがことごとく自分と合わなかったな。
うどんや”三まさん”などのあだ名とか。牛丼行こうとか。
会話のタルいテンポとあいまって大分辛かった。
しかしその一つひとつにまさしく「くだらないなぁ」と思ってしまったので、演出の術中にはまってしまっていたのかも。
キャストの笑い方とかもあんまり達者ではなく、聞きづらかった。
作者のセンスが一番出てるであろう例えのところとかでちょうど台詞を噛んでしまったりして。
あまり言いたくはないが、学生の未熟さを感じてしまった。
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初参加らしい。来年以降に期待したい。
続きは次の記事。