福岡学生演劇祭2021、Bブロックを観た感想です。
学生演劇祭についての詳細や、Aブロックの感想はこちらから。
Bブロックは二団体,
・Dr. パプリカ
・ポ~ルト
各演目ごとに雑多に感想を綴っていきます。
Bブロック1番手:Dr. パプリカ 『沈む家』
作:えぬ 演出:ヘチ
上演時間:約30分
団体紹介
福岡演劇祭に向けて結成されました!宜しくお願いし ます。
あらすじ
ずっと会っていなかった母が、死んだ。
キャスト
えぬ、ぬの
以下:雑感
そもそも会話が聞き取りづらく、内容が読み取れない。
面白いとか以前の話だった。
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真っ暗の中にパイプ椅子が二つ。
新感線の車中。
スーツの男性と女子学生が並んで座っている。研究者の父と本を書いている娘、らしい。
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父の台詞がボソボソのマスク越しだし、娘の台詞も聞き取りづらい。
場転が何回かあるものの前後の会話がわからなくて何が起きてるのか全然わからん。
独りよがりならぬ二人よがりな世界。
不器用な親子関係の話?なのかしら。
疎遠だった母を娘が殺してしまって、父がかばってる。という話?
キャラは作ってる?イントネーションも発声のレベルもガタガタで全然集中できない。
「伝える」意識が低いのかも。
慌てや泣きの演技が本当に「演技」だ。基本的に内向きに強く意識が向いてる感じだ。
お話自体は暗くてエモくなりそうな良さが見えた気がするので観客にもっと意識をしてみて欲しい。
配信だと難しいかしら。
Bブロック2番手:ポ~ルト『愛悪』
作/演出:中山栞
上演時間:約30分
団体紹介
どうもこんにちは!ポ~ルトです!高校で演劇が好きになった人たちを集めました!よろしくお願いします!
あらすじ
とある女子校演劇部の葛藤
キャスト
中山栞・出口優芽・遠山華梨
以下:雑感
唯一部屋芝居。
板張りの床。奥にカーテン。カミシモにスピーカー。
二つのハンガーラックに衣装が沢山。
演劇部の部室。とか。
少ない素材で場面転換を結構工夫していてそこは好感触。
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高校?か中学の演劇部。
ボーイッシュなことを自覚していて王子役ばっかりやってる女の子がやっぱりお姫様もやりたい!っていう、
結構ありふれた話題。
ご家庭では両親が亡くなった息子の陰を負わせて無意識に「男の子」を
主人公に期待してしまっているのだろうか?
部長からも配役チェンジはありえないと否定されて、ラスト、本番では独断で姫の衣装をきて登壇。
強制終了されてしまい、終演。といった話。
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カチカチの日常。説明台詞。「脚本!!」って感じだ。
めっちゃ演劇部の演劇っぽい。
ここもやっぱり「演劇テンポ」の会話だ。
会話が”台詞回し”になっている。
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愛と悪を比較する流れがいまいちピンと来なかったな。冒頭のロミジュリから?
パブリックイメージの演劇部の演劇って感じ。聞いててちょっと恥ずかしくなる芝居だ。
本当にそんな感じの会話で日常過ごしたことあるのか?
言わなくていいことが多いかもしれない。
ヒール履いたところとかは台詞なんかなくても伝えられることがあったんじゃないでしょうか。
脚本を書いている段階で、実際に演じた時にどう見えるか。イメージがあまり出来てなかったのでは。
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そして噛みすぎてる。
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おぉ〜〜オチが………。結局何一つ発散されずにワタシ悲しいで終わってしまった。
バッドエンドにもなりきれていない。愛と悪を天秤にかけたつもりかもしれないが悪もやり切れていない。
なんとも中途半端なお話しでした。尺が足りなかったのかしら。
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以上5演目。今年も個性豊かで楽しいお祭りでした。
来年はまた生で観たい。
彼ら彼女らがこれからの福岡演劇を盛り上げていってくれますよう。