2021年製作/148分/G/アメリカ
原題:The Matrix Resurrections
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
あらすじ
真実の先を知りたくないか
もし世界がまだ仮想世界[マトリックス]に支配されていたとしたら──?
ネオ(キアヌ・リーブス)は、最近自分の生きている世界の違和感に気づき始めていた。
やがて覚醒したネオは、[マトリックス]に囚われているトリニティーを救うため、
何十億もの人類を救うため、[マトリックス]との新たな戦いに身を投じていく。 ※公式サイトより
以下、雑感
いや~~~すげえ楽しかったな!!!
今さら続編? という不安感や心配も全てキレイに、いや結構強引さはあったけども片づけてくれて、
てんこもりのファンサービスに彩られた納得の続編でした。まさにリザレクション”ズ”。
ハッピーエンド好きの私としては大満足のパート4でした。
*****
あんなにきれいに物語を終えておいてこの上どうすんの?って思ってましたが、素敵なアフターストーリーでした。
個人的には有料DLCのスピンオフ。同人誌。運営によるファンサービスという風に腹に落とし込めたので素直に、大いに楽しめました。批判意見もあるようですが…
物語はレボリューションから60年後。
命を賭してザイオンを守ったネオとトリニティは機械たちに回収され、新たなマトリックスの管理者によって電力源として運用されていた。
救世主であるネオは他の人間よりもハイパワーな電力を出力することができたが、安定供給のためにはトリニティを傍に置いておく必要があった。
そのため管理者は二人の肉体を蘇生し、新たなマトリックスの中に再び捕らえることとなった。
以降、前回から物語が開始する今作冒頭までの60年間、二人はマトリックスの中で人生をループし続けることとなる。
生き残った人類たちに再びポッドから助け出されたネオは事情を知り、囚われたトリニティを助け出そうとマトリックスに挑む。
*****
という感じ。めちゃくちゃ省きましたが。
はーー美しい構成。
一度けりがついた物語を再び始めるのに個人的に一番いやだなって思うのは、
「これまでの物語何の意味があったの?」
ってなることなんですが、(ゲームも続編とかでよくある)今回はその辺もしっかり描写してくれて安心。
「3」までのねおたちの活躍で60年間の確かな平穏と機械文明との共存の道、今後の作品世界での地球環境の改善にも可能性が見いだせるようになったのがなにより。
う、うれしい~~~~~。
この点がなにより嬉しかった。ちゃんとあの戦いで頑張ったことにしっかりした意味があったんだ。
フィクションからしたら当たり前かもしれないんですがすごく嬉しかったですね。おかげで安心して観れました。
あ、今回の製作陣はその辺のフォローとかしっかり意識してるな、と。
*****
世界はまぁまぁ平和で、今回は人類の存亡とかかかっていない、いうなればネオ(主人公)個人の問題が主軸だったのもよかった。
過去三部作はスケールがハチャメチャでかくて徐々に紐解かれていく世界の謎も大きな楽しみポイントでしたが、今回の主軸はあくまでネオ。とトリニティ。
二人の愛の話。エ、エモ~~~~~。
まさしく「愛を取り戻せ」な今回の話。
そうですよね。あんなにみんなのためにがんばったんだから二人とも自分の幸せ勝ち取りに行っていいんですよ。
過去作とは違うベクトルでめちゃくちゃ応援してました。
ラストの二人の飛び立ちはニコニコしながら見てしまった。幸せになってくれ~~~~。
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「マトリックス」。仮想現実で設定的にかなり便利だよなぁ。
色んな心配ごとを「ゲーム開発者のネオ」というメタ視点をうまく使ってあらかた捌ききったのはお見事と思いました。
正直ホントにゲームだったことにするつもりなのか?と、観てる最中は内心ハラハラしましたが。
主だった心配事を軒並み片づけてくれたので一安心。
ただそのメタ視点がなんというか、今作の同人誌感を出している感も否めないですが。
*****
とにかくファンサービスが盛りだくさん。
やはり過去の出演者やキャラ達の再登場はテンション上がります。
「カンフーは忘れてない」とか、老ナイオビの登場。
なにより一番アガったのはやはりスミスとの共闘!!
あの一瞬は共闘と言えるのかわかりませんが。いや~~やっぱり前回のラスボスとの特別タッグは燃える!
今回のラスボスの能力もネオを手こずらせるのに納得のパワー。時止めしだしたらこれは敵わんですわ。
でもそれをなんとかしちゃうスミス。イイとこどり。カッコいい。
正直どうやったのか理屈はわかりませんでしたが、「まぁスミスならなんとかできそう」みたいな感じあってそれもよし。
キャラ愛に溢れた世界だったなぁ。とても良き。
アクションでも「それそれ!それが見たかった!」なことをしっかり見せてくれて。
求められてることわかってんなぁという感じ。
確かにそれが逆に陳腐に感じてしまった人もいるようですが私にはとても丁度良い塩梅でした。
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キャラビジュアルが軒並みイイ。
グラサン欲しくなるなぁ。そしてキアヌの見た目の変わらなさ。過去映像挟み込まれるとすごくわかる。
永遠にカッコいいなぁ~~。
トリニティも年を重ねてもカッコいい。
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あと、ハリウッドにありがちな”エセ日本”も今回も抜群でよかった。
あんな桜ゴリゴリの新幹線はない。しかしそれがよい。
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作品のテーマもそうでしたが、とにかく「愛」。な作品でした。
作品自体も作品を見てる人たちのことも好きでいてくれてるんだなぁと素直に感じられました。
20年越しの新作。初日に観に言って本当によかった。
この先このシリーズが続いても続かなくてもずっと好きでいられそうです。
まさしくレザレクション。私のなかでまた大好きなシリーズになってくれました。