作:藤沢文翁 演出:山田和也 原作:「キングダム」 原 泰久
会場:博多座
チケット料金:5.500〜15000円
上演時間:約155分
公演の説明
累計発行部数9500万部突破!動乱の春秋戦国時代を描く国民的大人気コミックを初の舞台化
あらすじ
未だ一度も統一されたことのない苛烈な戦乱の中にある中国を舞台に戦災孤児の少年・信とその玉座を追われ、のちの始皇帝となる若き王・嬴政。 2人の少年が時代の荒波にもまれながらも、友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す。
キャスト
三浦宏規/高野 洸 小関裕太/牧島 輝 川島海荷/華 優希 梅澤美波(乃木坂46)/美弥るりか 有澤樟太郎 神里優希 早乙女友貴/HAYATE 元木聖也 朴 璐美/石川由依 小西遼生 山口祐一郎 東野良平 遊佐亮介 内堀克利 飯作雄太郎 桑畑亨成 壤晴彦 今村輝 岩間大樹 内海一弥加藤照男 粂川暁典 坂本研技 慈五郎 島野知也 嶋村昇次 じゃっき〜 竹廣隼人 中内天摩 中野高志 中村悠希 西嶋友哉 久道成光 早川一矢 藤浦功一本多剛幸 前田誠仁 三川岬 swing HAYATE 芝﨑郁久也/藤原詩音/升谷天 神谷晴大/シャルパンティエ壱世/古澤利空
以下:雑感
面白かったなぁ〜〜〜!!肉食べに行ったらめっちゃデカい肉がしっかりガッツリ出てきて満足感がすごい。予算とパワーでシンプルにデカいエネルギーを浴びせられた。最高のエンタメでした。思わず邦画のCMみたいになっちゃう。「舞台キングダム、最高〜〜〜!!」
とてもいい時間でした。
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“漫画の舞台化”というより”映画の舞台化”という感じだったな。殺陣とかは実写映画一作目と似たような振り付けが随所に見られた。いや、同じ話なんですけどね。
とにかく原作漫画の良さを誠実に倍増して伝えられた感覚。凄い装置や衣裳、灯りなどの演出もかなり効いてくるんですが、やはりキャラの魅力が強いですよね。山の民説得のところは泣きそうになります。正直あそこまではちょっと進の主人公感薄いんですけど、あそこから「ああ、この人なんだ」ってなるんですよね。映画版よりもみんなが胸打たれたのが空気でより伝わってきた気がします。あの場面、山の民たちと同じ心境になれた気がする。
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政の過去周りもよかったなぁ。この芝居場面転換がうますぎんか?そりゃそうか?
あんなに大物出しまくってるのにすんごいスムーズで全然引っかからない。時間も空間も越えて馬車で爆走までしてるのに。予算人員知識すごい。デカいこと見せられるとすごいしか出てこないな。ただただ楽しむことしかできないありがとうございます。
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殺陣がすげえ。ほんとに「戦」してるし、「乱闘」してる。個々の身体、技術、パフォーマンスもさることながら、舞台の縦横奥と3次元惜しみなく使い倒した組み立てが凄い。見応えがありすぎて全然見足りない。映像で一人ひとり一つひとつじっくり観たい。映像化するかな?
開幕の一対一もラストの流れもよかったなぁ〜。美しい締め方だ。
山の民の人たちすげぇ〜〜。これ何公演やるんだ?脚死ぬのでは。みんねめちゃくちゃカッコいい。でもやられ方がド派手で好きすぎる。原作通りだ…、
王騎の槍はちょっと笑ってしまったがw
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殺陣のSEあったらもっとシビれただろうなぁとは感じるものの、最終的にはあまり気にならなくなった。所々はあったし。生演奏との兼ね合いとかかなぁ。この規模のステージでこんなクオリティの殺陣で音忘れることなんてないだろうし。なにか”あえて”の理由があったんでしょうね。でもカッコいいサウンドも聴きたかったかも。成蟜殴るところはちょっとしんどかった…。
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しかし最後の「王」「中」「華」は笑った〜〜〜。失礼ながらバカかと思いましたw。しかし”超デカい漢字”ってそれだけでもう面白いんですね。学びを得た気分です。のの最後のクスッと笑いが観劇後の爽快感を更に後押ししてくれた気もします。舞台装置のめっちゃカッコいいレリーフだと思って普通に感動してたのに。最高。
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カーテンコールで満月に演奏隊の方々も映されてたのが良かった。なんだかホワっとしました。愛があるなぁ。装置を満遍なく使い倒してるのも好き。ここまで旅をしてきたんたなぁこの座組は。積み重ねがカーテンコールの姿から滲み出るようです。
王騎将軍がピースピースしてたの可愛かったな。
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色々書いたものの、実は私も映画版と序盤数巻でしか知らないキングダムにわか。しかし原作読みたくなりました。切に。やはり演劇は積み重ねてきたエネルギーが銀幕越しよりも如実に伝わる気がします。大劇場からでも惜しみなく伝わる愛。良かった。
この先の展開もどんどん舞台化してほしい。とても楽しい時間でした。