2023年製作/89分/日本
配給:Kys STUDIO TOKYO 公式サイト
あらすじ
公演本番後の劇場。お客もキャストもハケた後は裏方スタッフたちのみでバラシが行われる。裏方たちとってはこれからが本番!”打ち上げ参加権”を賭けてのガチバトル、
「バラシファイト」の幕が上がる。 みたいな。
以下、雑感
いや~笑った楽しかったな!思ってたのと全然違ったまさかのガチアクション映画でした。「翔んで埼玉」のノリで行われる「センコーバトル」の演劇版って感じ。沢山”あるある”やツッコミどころが満載、でも確かにあるアッツい信念を真剣に描いていてスッキリ見やすい良い映画。制作現場超楽しかっただろうなぁ~~~
!!!メイキングとか見たい。
最後まさかのオチ。いくらでも綺麗に終われただろw絶えない遊び心を感じた。上映館増えろ~~~
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いやほんと面白かった。リアル寄りの「バラシ」に関するヒューマンドラマなのかなと思ったら、全然ファンタジー真剣アクション映画だった。しかもお馬鹿寄り。嬉しい裏切りだ。ありがとうございます。公式サイト見てもあらすじ載ってなくてどんな話なのか想像だけで行きましたが大当たり。好物でした。
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まさか”バラシ”が冒頭10分くらいで終わるとは思わん。私は出来るだけ調べずに映画観に行くので「これはどうなるんだ?」とずっと探ってました。
ファイト始まって方向性定まってからはただただ面白い。この世界の演劇人はみんな血に飢えているな。
負の演劇あるあるやツッコミどころ満載の武装がもう笑けてしまう。バクマンで言うところのシリアスな笑いが全編に渡って繰り広げられるはちゃめちゃアクションエンタメでしたね。
・頭ハウってる。
・照明が場当たり食い過ぎ。
・メイクの犬
・蓄光張りすぎるな
・物販のスタッフさ〜〜ん!!
・持ち込みなんです!!
らへんが特にツボりました。
音響照明だけ武器強くね?そしてコストが高い。武器がイカれた時の費用の心配をしてしまう。メイク衣装さんはその点安心して見れた。
フリーの俳優はいなくなっても構わねねぇな!!すげえこと言うなこの人!めちゃ笑ってしまった。あの一連の流れは好きでした。
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主人公と那須さん周り。まさかこの世界観で死人が出るとは。
巴川さんの参戦カットは普通にシビレた。かっこいいぜ。箱馬殺法も素敵。ジャッキーみがある。あとシンプルに顔がいい。顔がいい俳優はそれだけで最高。
「打ち上げ」の意義とは。
考えますよねぇ。ただ楽しんでもダメだし。がっつきすぎてもダメだし。なにも考えずに打ち上げられたらいいんですが、みんなで意義と意識の共有ができてたらなおよい。
コロナ禍で打ち上げとか全然出来ない時期もあったようですし、そういうところからも着想を得たりしたのかしら。
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番人的ポジの小屋付きさん?最高。低予算感を役者の心技体で押し切るタイプの映画かと思ってたらまさかのぶっ飛びからのフロントガラス大破、、色んな意味で予想外だったけどとてもスカッとした。やはり巨大なパワーと破壊は気持ちがいいぜ。
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ラストバトル。Pだけウシジマくんからのゲストキャラだった?ゴルフクラブ二刀流は普通に殺意高すぎる。ここまではギリギャグの範疇だったのに。(そうか?)
しかし舌戦は良かった。恥ずかしくなるくらい綺麗事の応酬だったけれど、みんなそこが大事だからこんな仕事してるんですよねきっと。そこだけでちょっと憎めなくなりました。やってることは予算の水増し請求(横領?)で結構ガチ目の悪でしたが根っこの志は同じなのよね。
奥さん襲撃をあっさり処理したのはいい手際だったと思う。アームズ的な意外性。やはり最後はパワー。スタッフさんは引退しても強い。
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居酒屋まで全員で駆けつけるのアツかったし絵ヅラがパワーすぎる。何度も言っちゃうが撮影楽しかっただろうな。
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ホント良かった。現役の時の気持ちや現場の空気を思い出した気がします(ホントか?)。エンドロール後の一文に凄い感情が込められていたような。愛があふれてましたね。低予算感ビンビンでしたけど、情熱が随所から漏れ出しててホントいい映画。みんな観てほしい。福岡では今の所中洲大洋だけ。是非に。