作:入江雅人 演出:入江雅人
会場:アクロス福岡円形ホール
チケット料金:1,000~3,000円
上演時間:約105分
公演の説明
入江雅人の一人芝居ミニツアー公演。作演出テクニカル制作など全てを入江雅人一人でこなす。福岡→大阪で行われる。
あらすじ
松田優作とか映画の感想とか一人芝居とか。
キャスト
入江雅人
以下:雑感
やたら芝居の上手いオタクのおじさんの漫談と一人芝居。めっちゃ面白かった~~。地方ネタも全部面白いし、ラスト演目のお話ももちろん、脚本の構成も美しかった。ホントに全部一人でやってるんだな。まさにグレート俳優。来年も絶対観たい。
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アクロス円形。装置は特になし。パイプ椅子が二脚置いてある。円形ホールを半分にしてノーマルの舞台みたいにしてある。50~60席くらいかな?ほぼ埋まっている。客層は年齢層は高め。福岡のお若い演劇人の方も何人いらっしゃる。
装置転換などはなし。手作業で音と灯りの変化が多少あるくらいで全部身振りと喋りだけ。すごい。
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マジで芝居が上手い。入り込むのも戻ってくるのもめちゃくちゃシームレスだし、すごく軽い質感なのに情景が見える見える。コロコロ変わる場面も楽しかった。客席との一体感も心地いい。遅れ客対応も空気を壊さずちゃんと巻き込んで流石すぎる。一人劇団か?普通にリスタートするとは。珍しいものを見た。
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ゴジラに関してはなぁ~~~。おっしゃりたいことは全部わかる!人は選ぶネタでしょう。松田優作はずるい。何言ってるかマジで一個もわからなかったのに爆笑してしまった。
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ラストの演目。見応え抜群のロードムービーだった。オタクならではのディテールの細かい描写やオッサン特有の杜撰さとかもカワイイ。しかしオープニングの布石を最後にキレイに回収、昇華させていて唸りました。なんて美しい構成なんだ。他人とのやりとり全部が楽しい。いないのに見える聞こえる。
奥さんに向けてポツリと呟いた「一緒に見たかったな」というセリフが…。終始ノリが軽いけどしっかり重ねてきた人生が感じられて一瞬でぐっときました。畳みかける散財も全部おもろい。娘さんにバレたら怒られたりするんだろうな。一番好きだったのは八つ墓村聖地巡礼。
いい話だった。
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一人で100分も、もたせるだけでもすごいのに全部面白いのがすごい(小並)。次回は回数が増えるように今の内にオススメして回らねば。しかし私は「ゴジラマイナスワン」でしっかり泣いて楽しんだ口なのでいささかの葛藤はある!!
次回も楽しみにしています。