作/演出:高梨由
会場:アクロス福岡円形ホール
チケット料金:2,000円 ~ 3,500円
上演時間:約70分
公演の説明
サプライズメーカーPandAの特別公演。朗読、芝居、歌の融合した新エンターテイメント舞台「リーディカル」と題している。福岡公演と関連は無さそうだが12月に東京で同名の公演が行われるようだ。→東京公演詳細。
あらすじ
誰もが知る、あの「桃太郎」のその後のお話です。⻤退治をして⾦銀財宝を持ち帰った桃太郎は、村の英雄となりました。しかし、近寄ってきた悪しき権⼒者の影響もあり、徐々に変わってしまいます。桃太郎の弟・桃次郎は、兄の桃太郎に良い⼼を取り戻して貰いたいと、かつての仲間である⽝・猿・キジたちと共に、桃太郎の「⼼の⻤退治」にいく決⼼をするのでした。※公式より
キャスト
冴木杏奈 佐藤元気 別府あゆみ 山田だびんち 北田祥一郎 黒瀬義明 緒方美保 鴨打華簾 木下りさ 佐藤美沙 高橋力也 仲千恵 花岡昊芽 平川景子 堀初音 吉永悠人
以下:雑感
独りよがりな公演だった。仕上がってないのに舞台上あがってくんなよホント。3,500円は絶対ないわ。これ東京に持って行って同じやつやるのか…。大丈夫?
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アクロス円形。特に飾りなし。円形の囲み舞台。キャストは四方から出たり入ったり。
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稽古足りてないなぁ~~。嘗めてるわ。主演の人3日しか稽古してないとか言ってたけどよく恥ずかしげもなく言えたもんだよ。歌が上手いのはわかった。それ以外はもう…プロの仕事かあれが?芝居中に目を泳がすな。
練習足らずの緊張が表に出てますよ。桃太郎役の俳優も同様。100万歩譲って忙しい主演ゲスト俳優が稽古時間少ないのはまあいいとして、地元にいるレギュラー俳優が同じくらいの仕上がりってどうなのよ。メイン二人がひどい。
その他周囲のキャストも実力不足なのか気が抜けているのかわからないけど、どこかふわふわした芝居。演出もよくないよな。円形ホールの良さも悪さも活かせていなかったように思う。動き一つ一つに迷いが見られた。群読しっかりできないなら無理に合わせるなよ。
客演さんのほうが多いようですし色々言えないのかなぁ。イントネーションも滑舌もヤバい人もいるし。どうなのよ。
猿役の高橋力也さんが唯一しっかり芝居していたように思う。一番どっしり世界作ってて安心して観れた。
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なんだリーディカルって。歌も殺陣も朗読も一個も噛み合ってなくてただの雑味の多い中途半端な芝居だった。
まず脚本を片手に持っている意味がないし。本編見たからあらかた予想つくけど、主演の稽古が足りなから予防線で脚本持たせておきたかっただけなんじゃないのか。しょうもない団体が急にリーディング公演やりだすときにありがち。本を持たせるなら意味があるように演出しないといかんのではないか?
殺陣。殺陣か?あれ。あの狭いエリアでぎゅうぎゅう詰め込んでるうえに、みんな出来ないんでしょうね。動きがモタモタしてて見られたもんじゃない。大柄な顔の良い俳優が出来ないアクション頑張ってるのはも〜キツい。そこは抜け出してから本番に臨んでくれよ。なによりストーリーやキャラクターの設定的にあそこで戦う必要がないだろ。あれならやらないでほしかったまである。
歌がもう。上手いのはわかったから。気持ちよくなっちゃいますよね。ミュージカル要素がないよね。いや、”リーディカル”という新しい概念に多少なり期待してきたわけですよ、一応。ただ歌ってるだけじゃん。歌唱シーン歌い手の二人しかないし。座組で歌い手二人しかいないのにミュージカルって言えないだろ。世の中ミュージカルだらけになるぞ。
ラストの全員ひな壇に座って歌聴いてるところ。みんな真顔なんだが???芝居してくれよ。舞台の外での距離感とか透けてきててめっちゃ嫌だった。嘘でも盛り上がれよもっと。
主演の歌を推すのも全然いいと思うけど、看板にもそれで書いといてほしい。リーディカルとか言われたらそれがメインなのかと思うじゃない。
その歌もなぁ。最後もう一回くるなら衣装替えたほうがよかっただろ。せめて陣羽織くらい脱いで。あの格好で本編とまったく関連の無い歌を唄われてもポカーンだった。一回終わってるし。自分と自分のファンのことしか考えてないのでは?他にもお客さんおるわけやが…。知らん人の感極まった涙とか知らんがなすぎる。3,500円。
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物語がそもそも…これが大人が作る話なのか?子供向けの作品っていうならこのディテールも生ぬるさも許容できるんだが…なんだ悪しき心って。客席結構大人ばっかりだったけどみんな納得してるんだろうか。ストーリーの肝の処理が雑じゃない?
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しかし一年半でこのハイペースで公演を打てているのは本当にすごい。西鉄ホールも控えているようですし。クオリティが追いつけば…。
つくづく”小劇場”の需要と供給の歪さってすごい。演劇祭で賞を取った作品はちゃんとおもしろいのか。