作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
会場:博多座
チケット料金:11,000~16,000円
上演時間:約180分(休憩30分)
公演の説明
劇団☆新感線の44周年興行であり、生田斗真生誕39年を記念してのサンキュー公演。福岡→東京→大阪と上演される。
あらすじ
「俺は好きなように生きる。この〝顔〟を使って」
幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。島国「ヒノモト」に生きる男が二人。幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、〝狂い桜〟の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す〝バサラ〟の宴に出くわす。そこにやってくる幕府の役人たち。ヒュウガに惹かれ家を出た女たちを連れ戻そうとするが、女たちは嬉々として役人に斬りかかり、散っていく。それを平然と眺めるヒュウガ。「俺のために死ぬのは最高の至福。それを邪魔する幕府はつぶせばいい」。その言葉に驚き、惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。二人は咲き乱れる〝狂い桜〟の下で手を結ぶ。一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。 京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でミカドの首を待つと告げる。流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つ。だが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され、再び倒幕の御印となることを決意。京の都に向けて進撃を開始する。新たに始まるゴノミカドの政。その陰で蠢くそれぞれの思惑、謀りの連鎖。「バサラの宴は続く。この俺の光がある限り」眩しい光に飲み込まれ、美の輪廻に堕ちた者の群れ。たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける――。
※公式サイトより
キャスト
生田斗真 中村倫也 西野七瀬 粟根まこと りょう 古田新太
右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋 山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 村木 仁 川原正嗣 武田浩二
藤家 剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 北川裕貴 寺田遥平 伊藤天馬 米花剛史 藤浦功一 西岡寛修 NaO 大村真佑 清水一光 井上真由子 松本未優 樽谷笑里奈 白瀧真由美 さいとうえりな 高森あゆな
以下:雑感
生田斗真(ヒュウガ)がカッコいい!!!これに尽きる。主役のカッコよさにパラメータを極振りしたわかりやすいストーリー、魅せ方に惚れるしかない。超然としたヒュウガと対照的な、カイリの生っぽい感傷がぶつかりあっていい味が出ていた。今回も最高でした。
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どっちかというとピカレスクになるのかな、この話は。
初っ端の女たちへの向き合い方から「これが主人公か?ラスボスの倫理観では」と正直感じたんですがケツまで観てみれば納得。ヒュウガはヒールだったんですね。華やかな雰囲気で騙されそうだけど、道中もコメディ色はかなり薄い、ドライでハードな物語でした。
味方陣営(?)、キャラクターたちもみんなどっかイカれてる人ばっかだったし。最たるはアキノ(西野七瀬)か。あのビジュアルでやってること沙悟浄。味方キャラにつける設定か?キラキラ好青年がいなかったなそういえば。珍しい。
南北朝がモチーフなのかなやっぱり。最終的には両方死んでバサラの天下でまた死んで、で完全にIFヒストリー。国中を巻き込んだけど、顔面力という個人の魅力だけで勝ったヒュウガを、カイリの超個人的恨みで倒したのはなんか皮肉が利いてるっていうか。生々しくてすごく好きだったな。どれだけ壮大でも所詮人間の紡ぐ物語よ。それが好き。
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しかしバサラ陣営の作戦の進め方が”ヒュウガの顔面の魅力で人を骨抜きにする”の一本なのは正直笑ってしまった。アホかと。
でも納得して押し通されてしまったのは『生田斗真』だからか~~~。これは最前真ん前で観る価値がありありでしょうね。どんだけアホな作戦でも「まぁいけるか・・・?」と思わされてしまった。すげえなぁ。かなり配役が絞られる役どころだ。日本だと他に誰ができるだろう。ただ顔面がいいだけじゃダメですもんね。
傾国の美女、オムファタール。実際いたんでしょうねえ。大学のサークルでも一国丸ごとであるか。
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デカい桜!!!デカい髑髏!!ビカビカの灯りとビジョン!!そんだけで舞台観てるなぁ~~~~ってなる!マネーとパワーとデカさが最高。
ラストのヒュウガの真っ赤な衣装はめちゃくちゃ格好良かった。衣装資料集とかだしてくれないかなぁ。
殺陣は今回は「ここが凄い!!」ってのはなかったけど(新感線平均で)、ダンスシーンは全部いい。”死ぬために生きる”のはテーマを表していて好き。
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グッズはあんまりピンとこなかったな。正直チラシビジュアルが抜群だから丸々Tシャツにプリントしてくれるだけでも買うのになぁ。
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「婆娑羅の王」で「バサラオ」。ネーミングも格好いい。今回も面白かった。次回も楽しみだ~。