2023年製作/93分/PG12/オーストラリア
原題または英題:Late Night with the Devil
配給:ギャガ
あらすじ
1977年、ハロウィンの夜。テレビ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャック・デルロイは生放送でのオカルト・ライブショーで人気低迷を挽回しようとしていた。霊視、ポルターガイスト、悪魔祓い……怪しげな超常現象が次々とスタジオで披露され、視聴率は過去最高を記録。しかし番組がクライマックスを迎えたとき、思いもよらぬ惨劇が巻き起こる―。
※公式サイトより
以下、雑感
変な映画だったなぁ〜。とても面白かった。単純なホラー映画とも違う。まさしく視聴者の一員になって不穏な空気を体感できた。不思議な後味。俳優さんの演技も素晴らしい。尺も長すぎず良き。
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70年代アメリカの深夜番組「ナイト・オウル」の名物司会者ジャックは、裏番組に視聴率で負け続ける現状を打破するためにある企画を用意する。ハロウィンに合わせて著名な霊能者をゲストに招いた心霊特番だ。嘘か真か、様々な怪現象の起こる生放送の行き着く先は………みたいな話。
最初に当時のアメリカの時代背景、主役と番組りの現状などをドキュメンタリー方式?で丁寧に説明した後生放送を実際に見る流れで始まる。レトロポップな当時のセットも素敵で雰囲気がある。
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芝居がすごく好きだったな。ジャックは言わずもがな。リリーのカメラ目線、不気味だったなぁ。
なんか登場人物たちの「汗」が結構印象的だった。クリストゥがわかりやすかったけど。緊迫感が違った。トラブった時の空気とかも、ほんとに生番組観てるようなハラハラ。楽しい。
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オチってどうなんだろう。描かれていない設定がたくさんあるんだろうな。「グローブ」の詳細が鍵か。昔のアメリカってああいう秘密結社、カルト教団まがいの団体いっぱいあったんだろうな。今もあるんだろうか。かつてより人の目が厳しい現代でも隠れていられるのはガチのやつなんだろうな。背筋が寒くなる。
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ホラーよりもエグみの強い怪奇映像集って感じの場面だが、ジャックはじめ俳優陣の芝居にすごい引き込まれた。よい映画鑑賞でした。