観劇・感想

観劇感想:ギンギラ太陽’s+西鉄ホール提携公演「『ひよ子侍と消えたアイスクリスタル姫』冷凍熱愛氷菓子大活劇〜どうせ溶けちゃう恋だもの〜 」

作/演出:大塚ムネト
会場:西鉄ホール
チケット料金:4,400円
上演時間:約100分
公演の説明
ギンギラ太陽’sの2024年秋公演。
あらすじ
凍えるような冬の深夜、天神で「年に一度の氷菓子祭り」が開催される。各地から名物アイスたちがあつまり、互いのおいしさ自慢を繰り広げるのだ。我らがひよ子侍も「ゲスト和菓子」として、この祭りに参加、和菓子とは違う氷菓子の世界を楽しんでいた。そんな氷菓子たちの中で、特に人気だったのが「ソフトで美しい」と評判のアイスクリスタル姫。アイスクリスタルとは、アイスの中の氷の結晶のことで、細やかで揃っているほど、ソフトな舌触りとなる。アイスクリスタル姫は、小さなクリスタルが揃った「スペシャルソフトで美しい」アイスの姫だった。それぞれの氷菓子たちが、冷たく熱いおいしさ自慢を繰り広げる中、アイスクリスタル姫が消える事件が起きる。「まさか姫が溶けたのか!」と大騒動で溶けそうになる氷菓子たち。「このつぶらな瞳にかけて、拙者がお探しいたすピヨ!」と、消えたアイスクリスタル姫を探すひよ子侍の冷凍熱愛アイス菓子大活劇が始まる!
公式サイトより
キャスト
大塚ムネト 上田裕子 宗真樹子 大城真和 原岡梨絵子 関岡マーク 内山侑香 宮木秀明 紗羽 八坂桜子 高瀬龍之介 /他

以下:雑感

面白かった。ギンギラ太陽’s が福岡で公演を打っている、という謎の安心感があります。「福岡」の今昔をいろんな面から遊び学びつくせる楽しい公演でした。纏衣ひよ子は今度食べよう。

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お菓子のたちの嘆きと絆。企業努力と苦悩がコミカルな表現でわかりやすくてとてもいいストーリー、演出。子供から大人まで(地元民には)なじみぶかい小ネタ満載で知っていればいる程楽しい。ギンギラの強味は時が経てば経つほどネタの種類も味わいもどんどん増していくところでしょうか。
終わったあとはちょっと賢くなった気分。天削げ箸とか。

場面転換演出がすごくスムーズで見やすくて楽しい。大きい十円玉…w
西鉄ホールを客席から二階(ベランダ?)まで広く使って飽きがこない。客席イジりが相変わらず上手いなぁ頭から終わりまで。終演後のキャスト紹介すら楽しかったな。コアファンも含めてお客さんの雰囲気もとてもよかった。全公演ああだったのかな。素敵だ。

しかしながらあの人数でキャラ数50近く。であの役者の導線は裏はしっちゃかめっちゃかでしようね。キャストさんたちも楽しかっただろうな。被り物をして走り回るのは大変でしょうけども。

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キャラクタービジュアルがすごく好き。造形がいいなぁ。
ひよこ侍やお茶兵たちが特に好きだった。特に纏衣ひよ子フォームの黒甲冑。カッコいい。「¥」マークの槍もよく見れば葉脈に見えなくもない…?さすがに考えすぎかな。

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若手勢が良かった。十円ベエの紗羽さんや劇団ジグザグバイトのお二人もベテラン勢に全く負けてない。どころかあの濃いキャラたちに混ざってピカピカ光って見えました。やっぱり福岡演劇においても重要な柱なんだろうなぁギンギラ。
あとはやっぱりホームランバーだな。ホームラン婆。

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天神ビッグバンもたしか2026年には終わる?はず。変わっていく街並みとともに芝居も変わっていくんでしょうか。若いパワーも巻き込みながらますます進化していってほしい。。これからも楽しみです。