2024年製作/123分/G/アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年11月8日
あらすじ
クリスマス・イブの前夜、コードネーム”レッド・ワン”のサンタクロースが誘拐された!クリスマスを取り戻すため、子供たちの笑顔のためなら何でもする心優しいサンタクロース護衛隊長・カラム(ドウェイン・ジョンソン)は、世界一の追跡者にして賞金稼ぎのジャック(クリス・エヴァンス)と手を組み、サンタ救出に向けて世界中を飛び回ることに。しかし、彼らの前に立ちはだかる誘拐犯は、サンタの力を利用してある恐ろしい計画を企てていた――。果たして、二人はクリスマスまでにサンタクロースを救出できるのか!?※公式サイトより
以下、雑感
めっちゃ面白いSFファンタジーアクションクリスマスコメディだった!クズ情けないクリス・エヴァンスがカッコいい。
でもロック様がいる割にはバトルは少なめ。
しかしながらエンタメ要素だけでなく胸にくるメッセージがある。今の子どもだけでなく、大人の中の「子ども」にまで夢を届ける最高ムービーでした。
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作劇が丁寧だなぁと感じた。主役の生い立ち性格、世界設定、事件のきっかけなど。様々な要素を並行して描写してワクワクする世界観がわかりやすく飲み込めた。若干冗長な感もあるけどまとまりがすごいなと思うなど。
でも導入の構成は「ズートピア」が一番すごいと思っている。関係ないが。
灯台下暗し。二重のフェイクで実はホームに潜んでたのはちょっと唸ったな。普通に盲点だった。
ヴィランの倒し方もよい。悪い子でも”選択”によって改心、人生を作り変えていけるというメッセージ性が、そのまま罠からの脱出とトドメのギミック。エピローグ後にも救いが見出せてとても好きだった。
弟ともキッカケが出来たし、いつか魔女とも仲直りできるのかな。
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序盤クリエヴァのクズぶりがすごい。子供の頃拗らせたにしてもよぉ。完全に飴の袋は開けてあげる感じだったのに。
「ナイヴス・アウト」や「グレイマン」でもそうだがヒールも似合うぜ。キャプテンの反動かしら最近多い気もする。
ロック様の実直筋肉マン好き。正反対の2人が影響しあって段々心が解けていくのイイ。協力プレイでクランプスを出し抜いた流れも、まぁお約束だけど、パワーの世界に口八丁で切り込んでチャンス作るのはアガるよね。
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あんなに魔術神話ハイテクやってたのに肝心要のクリスマス当日はめちゃくちゃ”パワー”でこなしてたの笑ったw
もっと楽にできるだろアナタたち。
あとこれはどうしても言いたいが、他のメンツはそれなりに超常の存在だからいいんだけどジャックはあんた生身のはず(しかも多分ギーク寄り)なのに頑丈すぎるだろ。超人じゃないんだぞ。とツッコんでおく。
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たった1日のための物語だけど、日々の選択によって人生が形作られる、どれだけ今がダメダメでも”これから”を変えていける勇気が出るような。そんな希望をもらえたような気がする。クリスマス最高だね。
宗教的人間的に、「記念日の信仰」みたいな物の重要性も感じた。こっちはなんだかシステマチックな部分だけど。
実りの多い映画鑑賞でした。