2026年製作/122分/PG12/日本
配給:東宝
劇場公開日:2026年3月13日
あらすじ
「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争から帰還した元兵士・杉元佐一(山﨑賢人)は、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊を隠し、網走監獄に収監後、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。刺青は24人全員で一つの暗号になるという。そんな折、杉元は、アイヌの少女・アシㇼパ(山田杏奈)と出会う。アシㇼパの父は金塊強奪犯に殺されており、事件の真相を知るため、杉元と行動を共にすることに。同じく金塊を狙うのは、日露戦争を命懸けで戦うも報われなかった師団員のために北海道征服を目論む大日本帝国陸軍第七師団の鶴見中尉(玉木宏)。そして、もう一人、戊辰戦争で戦死したはずの新撰組「鬼の副長」こと土方歳三(舘ひろし)。
それぞれの使命を果たすため、杉元VS. 鶴見率いる第七師団VS. 土方歳三による三つ巴の刺青囚人争奪戦が勃発!闘いが苛烈を極める中、「のっぺら坊」がアシㇼパの父・ウイルクであるという証言が…。真偽を確かめるため、杉元はアシㇼパとともに網走へ向かう。
誰が敵で、誰が味方か・・・⁉様々な思惑が交錯する中、ついに、闘いの舞台はすべての謎を知る「のっぺら坊」が収監された、鉄壁の要塞“網走監獄”へ――。※公式サイトより
以下、雑感
大満足。誠実な実写化という意味でもひとつの物語としてもとても面白かった。
記憶に焼き付いたシーンでも実写化になると流れる空気がとても新鮮で新たな感動があった。何度でも味わい深い金カム。ヒンナヒンナでした。
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見たいなと思っていた場面全部ちゃんとあったのすごいな。人気と予算と愛のなせるワザか。漫画だと週刊だし自分のペースだけど2時間に濃縮されて映画館でぶっ通しで見せられると空気の寒暖差で風邪ひきそうだった。タイトル出しにラッコ鍋を持ってきていいのか??そんな選択肢があるとは。脱帽だよ。腹が痛い。
漫画を実写にするにあたって痛々しくならないように本当に上手く作られてるなぁ。制作陣の気合とパワーももちろんあるとは思うのですが、これまでの映画界の「実写化失敗」(あえてこう言いますが)の積み重ね・研鑽の末を今鑑賞できてるのかと。いい時代だ。
「どう見ても色っぽい」のところあんな風にしてちゃんと面白いのはさすがだ。作ってる時死ぬほど楽しかっただろうな。
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アクションがいいなーやっぱり。そもそも魅力的なバトルだらけのゴールデンカムイ。原作の印象的な動きを外さず、外連味と現実的に無理ないバランスで見ごたえすごい。
楽しみにしてた手錠デスマッチも言うことなしだった。尺の都合かセリフが短めになってたのは切なかったが犬童の屈折した執念と、土方のギラギラに燃える熱が最高だった。舘ひろし御年76とは思えないエネルギーだったな。ハマリ役なのか。こと金カム映画に関しては全員嵌めに来てるからな。
ハマリ役といえば宇佐美が凄い。あんなにぴったしなことあるんだな。目キラキラなのに暴力のスピード感が原作通り。生でやられると衝撃強い。あの人最終的に精子探偵になるの…?この制作陣は形はどうあれやるんだろう。これは期待なのか恐怖なのかわからない。
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アイヌ料理のカットが増えてる。ご飯の旨そうな作品は大体良い。マタギとインカラマッの恋愛パートはやっぱいいね。特にインカラマッは2次元よりも情感がわかりやすくなった気がする。実写化のいい効能。先がわかってるから安心して見られるな。
なんか偉そうな物言いですが、アシㇼパ役の山田杏奈さん芝居上手くなってる気がする。長期シリーズはこういうところもいい。山﨑賢人さんの熱も相変わらずいい。楽しみにしてた場面全部外さないな。最高。
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スタントのブロックに「高岩成二」の名前。そりゃすごいわけだ。
温泉のポーズ再現は笑った。フルチンはさすがに無理だったか。
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一作目、連続ドラマに続いて全く文句ない続編。予想通りの期待以上。樺太編はいつだろう。パーティが変化とともに目まぐるしく化学反応を起こす物語が今から楽しみすぎる。