観劇・感想

観劇感想:「初級革命講座飛龍伝」

作:つかこうへい 演出:マキノノゾミ
会場:J:COM北九州芸術劇場 小劇場
チケット料金:1,000円 ~ 3,500円
上演時間:約120分

公演の説明
劇作家つかこうへいの初期の傑作戯曲をマキノノゾミが演出!J:COM北九州芸術劇場 小劇場他各地でツアー公演が行われた。
あらすじ
安保闘争で全学連と闘った機動隊の指揮官・山崎は、全学連の機動隊殺しと言われた熊田留吉ともう一度対決することを夢見ている。闘いの場から逃げ出した熊田は挫折し、今や投石用の「石磨き職人」に身をやつしている。恋仲になった女学生・小夜子に警棒を振り下ろした山崎は、傷つきながらもあの日々を忘れることが出来ない。山崎は熊田の娘アイ子と共に、熊田に再び立ち上がり、対決することをけしかける。投げ手を選ぶという伝説の石「飛龍」を抱き、熊田が再び蜂起する時は来るのか・・・。
公式サイトより
キャスト
武田義晴、吉田智則、木下智恵

以下:雑感

アツかった。2ヶ月ぶりくらいの「つか」。つか作品は定期的に摂取するべき。喋りっぱなし捲し立てまくり、汗と気持ち迸りまくりの2時間でした。最高。

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J:COM北九州芸劇小劇場。真っ黒な素舞台。余計なものはいらないですね。

全共闘、安保闘争などの予備知識説明は無し。「初級」では元々ないのかしら。

でも客層見ると必要なかったのかも。ご年配の方でほぼ埋まっていた印象。

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「初級」の観劇は初。3人でも濃密だなぁ、全然違うけど飛龍伝だ。というかこっちが元か。めちゃくちゃ面白かった。

笑いも盛りだくさん。年代が変わってもしっかり伝わってくるのはやはり”人間”をちゃんと描けているからなのかな。

「つか作品」を観るにつけ、何が魅力なのだろうと考えます。やはり愛なのか、恥なのか、誇りなのか。言葉にするのもなんだか烏滸がましいですが、現代人からは確実に失われつつある熱い何かがいつもあるような気がします。時代が変われど大事にしたいな。

ということをいつも思い起こさせてくれる。気がします。好きですねつか作品。

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吉田智則さん。エグいなー全然ブレない凄かった。冒頭からエンジン全開だけど甘噛みの一つもない。

そして演じ分けもわかりやすくて面白い。声色が豊富だなぁ。多分素の時の(一平の時の)

声が優しくて好きだった。スタート時のひと声目。

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パンフのマキノノゾミさんの「つか」に対する語りがすごくよかったな。言わずもがな多大なる影響を遺されている。この先の我々はどうなるだろう。

現代の若者は誰から影響を受けてるのかな。

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世代問わず観てほしいものだが小劇場より大きいと厳しいのかしら。ツアー公演で公演数増やせないとか、これを一日2回はしんどいとか色々あるだろうけども。福岡で400人弱しか観れてないというのはなんとももったいない。何度でも来てほしい。