2021年製作/132分/アメリカ
原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
あらすじ
アメリカ・サンフランシスコで平凡なホテルマンとして暮らすシャン・チー。
彼には、かつて父が率いる犯罪組織で最強の武術を身に付け、
組織の後継者になる運命から逃げ出した秘密の過去があった。
しかし、悪に染まった父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、
彼は宿命の敵となった父に立ち向かうことができるのか?
以下雑感
死ぬほど面白えぇ~~~~~~!!!!!!
普通に大傑作なのでは? MCUの単独タイトルの中でもトップクラスの充実感。
プロット、構成に無駄が無さすぎる。
飽きる隙間が全くない130分でした。
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まずなによりもアクションが濃密ッ!!!
なんだあのバラエティ豊かな”輪っかバトルアクション”
「10の腕輪を飛ばす」ってだけであんなにバラエティ豊かにしかもわかりやすくアクション構成できるものなのか。
終わってみるともはや凄まじい。カンフーとの融合もさらっとやっていたように見えましたがマジで半端ない事やってますよね。流石のMARVEL。
観てて何やったかわからない。みたいな所もほとんどなくパワフルで楽しい。
SEも激しくて重厚感あって最高。これは初期のMCUからかなり積み重ねてきてる結果かなーって思います。偉そうな感想ですが。CGもそうですね。
リング5個のパワーで足りないから10個まとめて全力パンチだ!!!
みたいなのも雑!と思いましたがシンプルで好き。ちょっと笑ってしまいましたが。
ジャンプ→着地も全部リング飛ばしでやってて「細けぇ~~けど好き!!」ってなりましたね。
流石1000年分の戦闘経験があるだけあって死ぬほど使いこなしてますね。
そしてそれを乗り越えるシャン。エモ~~~~。
ラストのとどめ、内臓爆発エゲツねぇ!!と思うと同時に「かめはめ波やんけッ!!」と内心突っ込んでいたらまさか作中でメタってくるとは。
闘技場でのウォンの拳ワープカウンターもよかった。
特殊能力の映像での活かし方上手いですよねぇ。
冒頭のバス殺陣からもう最高でした。
ジャッキーやブルースリーを訪仏とさせる環境利用型カンフー。
マカオのビル壁での足場バトルでは「ラッシュアワー」を思い出しました。
次はどんなことするんだろうと無意識に期待してる自分がいました。
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王道少年漫画みたいなストーリー。ストレートでいいですね~~。
超パワー両親から受け継いだ強さと心。幼い時は一度闇落ちするけどもそこから逃避して普通を目指す。
奥さんを思い過ぎて暴走する父を止めるために古巣へ戻って再起。
最後は自分の負の面も受けとめて武器も受け継いでみんなと協力して大逆転ハッピーエンド!!!
と、思ったらこれからまだまだ大冒険待ってますよ!
でラストは冒頭のカラオケで明るく締め。
も~~~最高でした。
予想通りに進んでも期待以上のカタルシスをドッカンドッカン供給してきてくれて抜群です。
普通にやってたらちょっと重たく暗くなりそうな展開もケイティの明るい現代的なキャラで明るくしてくれてるのもよかった。
こちらも一般目線でのめりこみ過ぎず、でも没入してシャンたちを応援することが出来たと思います。
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テーマとしては「自己実現」がひとつあったのかなと。
強大なパワーや宿命に振り回されつつも、登場人物全員が自分のやりたいことをするために、
なりたい自分になるためにめっちゃがんばっててすごい。
でも普通に権力欲にイカれたと思ったパパがマジで純愛ゆえの暴走だったの泣けた~~~。
そんな切ないアラウンドサウザンドいます?
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新しいシリーズ始まって、こいつらこんなに強いのにエンドゲームの時何やってたんだ問題もスムーズに解決してくれたし。
別次元で魔界くいとめてたんすねぇ。
これまでの積み重ねを考えると、MCU全体としてはまた設定盛りすぎかもしれませんが少年漫画もインフレしてくもんだし。
私的には全然アリ。
この後のシーズンもマジで楽しみ。ピーターとかと仲良くなれそうですよね。
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ケイティとシャンの今時の若者感のフランクな空気がいい。
この後二人は恋仲になっても親友のままでもいい雰囲気。素敵。
あのパーティメンバー全員仲良くできそうなのいいですよね。スピンオフで日常編とかも観てみたいかも。
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とにかく大傑作でした。
これが初めてでもこれだけ観るつもりでも全然十分。
完成された一本のアクションファンタジー映画でした。重ね重ね大満足。
「エターナル」も楽しみです。今後のMCUも期待大!!!