観劇・感想

観劇感想:イッテルビウム1stアルバム「イッテルビウム~傑作選~」

作/演出:馬場佑介・みずほ
会場:甘棠館Show劇場
チケット料金:1,500~2,000円
上演時間:各約30分

公演の説明
福岡の小劇団”Yb(イッテルビウム)”の単独オムニバス公演。”コメディ””シリアス”の2ジャンルの短編公演の後、その中から2作品ずつ計4作品を”傑作選”として千穐楽として上演。千穐楽の傑作選を観劇。
あらすじ
「非日常への抗体コント集」「除霊Ⅱ」「あんの(う)んの世界」「0の1」の4本。あらすじは割愛
キャスト
馬場佑介 祐 崎戸優弥 泉可那子 赤坂陸央 井口誠二 稲益康朗 イモトサチエ 小渕あさ 佐瀬恭代 須々美七海 武田遥 田村ちほ 風月 美咲 樅山幸音 大和屋満福

以下:雑感

なんというか、、、つまらねえ~~。

九州戯曲賞最終候補の作家さんの団体ということで急遽千穐楽の傑作選を観に行ったんですが正直無理して行かなくてよかったな…。
肩透かしというか拍子抜けというか。真面目に作ってるのか。コメディにもなりきれてない悪ノリの産物って感じだ。
全く洗練されていない学生演劇。全然知らないサークルの飲み会の余興を見せられた気分。

先述しましたが付けられた芝居(?)が洗練されていない。何が原因なのかわかりませんが。練習不足か実力不足か。
コメディはこれマジでひどい。ラーメンズみたいなことがしたいんだろうか。
中身が何もない。ホントに思い付いたことだけべた置きしていった感じ。
俳優陣が(もはや俳優はいなかったが)安い笑いを自己中に狙いにいっていただけ。即興劇で本当になすがままにしていたらどうなるかなんて火を見るより明らかでしょうに。
先月も観ましたが「即興」の練習をせずに即興劇なんてやめてほしい。

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舞台はなにも無し。パンチも無しの板張り。ホリ幕も開いていて白い壁が見えている。センターに演台。客席と同じパイプ椅子が4脚置いてある。
演目によって多少物の入れ替わりあり。

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いつもは色々詳細に書こうとするんですが、今回は中身が無さすぎて…

しかし大きな問題は演出家の空気というか、意思、やりたいことがキャスト陣に全然浸透していなかったのではないかということ。
馬場さんのフリーダムさに気を取られて全員がホントに「自由」にやっていたように見えました。
あの一見緩い空気感を全員でしっかり”創る”ことができたらあのズルズルの茶番劇もまだ見られたんじゃないでしょうか。

馬場さんのあの崩し方は独特の魅力があって好きでした。

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コメディパートの緩すぎる空気というか、作り方がシリアスパートにも影響が出ているのではなかろうか。

導入、設定の部分だけキメて盛り上がりどころに欠けた印象。もちろんこれとは別の作品なんでしょうが戯曲賞の最終候補に残るほどのエネルギーはどこにあるんだろう。
シリアスほど綿密な土台が必要でしょうにその土台部分も緩いから世界を構築できていない。
どこか”こんなもんでしょ?”って感じの空気が常に漂っていた感じです。

鏡の鏡面突き抜けて持ったらダメだろ。笑ってしまった。最後らへん普通に顔見て話してたし。
スクリーンにチャット画面を映すのは面白いと思ったが、意識が分散されて上手くなかったですね。感情のこもった芝居をするなら集中させてほしかった。

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座組全体の意識が低かった。正直苦笑いするしかないツラい時間でした。
彼らはいつからこうでいつまでこうなんだろう。