観劇・感想

観劇感想:プレグラ旗揚げ公演「不惑」

作/演出:大迫旭洋
会場:ぽんプラザホール
チケット料金:1,000〜3,500円
上演時間:約 110分
公演の説明
解散した熊本の劇団「不思議少年」の大迫旭洋が女優・成井ひなと共に2025年に結成した団体『プレグラ』の旗揚げ公演。16本の短編オムニバス。
あらすじ
「この惑う星の上で、僕らはみんな生きている。」
今日も地球は、ぐるぐる回る。酸素と水から生命体。そして生まれた文明は、「生きる」と「遊ぶ」を繰り返す。童心を忘れない大人たちによる、好奇心満載なエンターテインメント短編集。
公式サイトより
キャスト
大迫旭洋 成井ひな イモトサチエ 川上天誠 川口大樹 瀧山雪絵 中山雄一朗 深川詞梨

以下、雑感

あんまり面白くなかったな。笑えるところもあったけど、今回の空気は私にはハマらなかった。小林賢太郎属。団体名通り、遊んでいた印象だが、ホントに他人の遊び場を覗いているみたいで入り込めなかった。ワードセンスは好き。歌は本当に素敵でした。愛と別れとノスタルジー。

*****
ぽんプラザ。108席。客席からもれ聞こえるトークからやはり演劇人が多そう。見た感じ中高生から老年まで幅広い。
ステージは一尺くらい上げられている。(←下から這い出てきたりなど)飾り気の無い抽象舞台。ど真ん中に2×2mくらいの菱形の小上がりがある。平台三枚重ね。奥の一角が削れて角張ったハート型にも見える。青い照明。カミシモに黒パネル。
後半分裂して転換してベッドになったりエリア区切ったりなど。

*****
なんか、人目を気にしながら遊んでるように感じた。もっと好き放題したらいいのに。
あと単純に演目多すぎ切れ目が多すぎて集中しづらかったかもしれない。空気があったまるのものめり込むのも時間が足りなくて。言葉とリズムによるジャブみたいな単発の笑いしか起きなかった。長めのやつは好きだった。
歌は最高でした。料金の何割かはあのデュオで満たしていると言っても過言ではない。CDにしたらいい。

私は90分信者なので調節の容易であろう短編集で総尺2時間弱という配分に懐疑的です。駆け抜けたほうがよかったのでは。これは好みだし乱暴な言い分ですね。

*****
「ト書き」と「テイスティ」が好きだった。川口大樹さんの声が好きなだけかもしれない。
深川詞梨さん。パキっとしてて明るいエネルギーが感じられます。素敵です。
大迫旭洋さんの振り幅が好きですね。楽しいです。

*****
大迫旭洋さんの作品。不思議少年や一人芝居などで何本か観ました。奇妙で楽しい、ちょっと冷えてる空気感が好きで。今回も体感できてよかった。でも自分の期待値を上げすぎた感はある。

*****
ラストのSFだけ妙に味が濃かったな。メインストーリー(恐らく)だからというだけでなく。
なんか人間年取ってくると、周りのみんな一様に「しっかりして」くるように感じるんですよね。それこそ大きな一つの意志に統合されてくるみたいな。社会性と云うんでしょうか。不惑(40歳)ともなればそりゃもうガッチリ土台から固まってブレなくなってくるんでしょう。家庭とか仕事とか色々とか、あるからね。
そんな周囲の不惑には染まらないぞ。惑いを大事にしていくぞ。という思いというか決意というか反骨心のようなモノが出てますね。言い方ですが幼児性ともとれる。いかにも演劇人って感じだ。迷わないってある種可能性の排除とも取れますしね。
非サイバネ差別とか妙にリアリティあって好きな設定だった。「めんどくせ」ってね。今でもあるか、ローテク差別。

*****
ベテランが福岡で新たに旗揚げてくれたことを本当に嬉しく、心強く思います。
次回公演も楽しみにしています。