映画・感想

映画感想:「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」

2023年製作/101分/G/日本
配給:渋谷プロダクション 公式サイト

あらすじ
ちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、また途方に暮れていた・・・。ジムの会費、保険のプラン変更、教習所代など、この世は金、金、金。金がなくなる・・・。時を同じくして殺し屋協会アルバイトのゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)兄弟も、途方に暮れていた…。上からの指令ミスでバイト代はもらえず、どんなに働いたって正社員じゃないから生活は満足いかない。この世は金、金、金。金が欲しい・・・。そんなとき「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞きつけ、作戦実行を決意。ちさと・まひろは銀行強盗に巻き込まれたり、着ぐるみバイトをしたりとさあ大変。そんな二人にゆうりまこと兄弟が迫りくる・・・!育ってきた環境や男女の違いはあれど、「もし出会い方が違えば仲良くなれたかなぁ」なんて思ったり思わなかったり、ちょっと寂しくなったりならなかったりする物語である。 ※公式サイトより

以下、雑感

最高だった〜〜!ビジュ爆発してたわぃ!復活のベビわる。相変わらずグダグダのゆるさとバトルの温度差のギャップがエグくて惚れそう。前作よりもキャラ同士の関係性のエモさが深掘りされた気がしてヤベェ〜〜。超楽しかったです。ラストも切なシブくてカッコいい。もっと彼女たち、彼らが見たかった。「3」あるかなぁ。切望。

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「2」になった時前作のボスを越えられるのか問題。(ドラゴンボールのインフレとか、るろ剣の志々雄→縁の流れとか)今回いい感じの塩梅だったなぁほんとに。

物理的な脅威度とかは絶対前のヤクザたちとか三元雅芸さんの方が上だったけど、関係性や気持ちのエモさの方に舵取りしっかりしてて見応えあった〜。もしかしたらまひろたちと立場逆だったかもしれませんもんね。傷も同じところで受け合うし、切ない〜。戦いを通して通じ合ったのは少年漫画ぽかったですが、これ阪本監督作品だから…。ヤルのはきっちりヤりますよね。そこのドライなところが物凄い魅力。退廃的で刹那的なカッコよさがあります。ガワはめちゃくちゃキュートなのに激渋すぎる。最高です。

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「あたしに賭けろ」とか!はー!そんな台詞言われたらもうヤバい。2人の横顔美しすぎてしんどかった。ビジュ爆発ですわマジで。だし、普通にチューするかと思ったわ。でもこう、あるんですよね。名状し難い2人だけの情感というか繋がりというかね。「良い」ですよね。

やりとりも最高なんですけどあの場面、「めちゃ綺麗だなこの人たち」という感想がトップに来てて逆に集中できなかった。画面作りがうま過ぎる。最高です。

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前回よりギャグも洗練された気がして早くから入り込めた。積み重ねによる好感度(信頼度)の高さ故かしら。ちさとの賭け将棋のシーン最高。オチ読めてるのにキメ顔が極まりすぎてて逃げられなかった。まひろのフォローも可愛くて良き。「1」の時より社交性多少上がってる気がする。描写減ってるだけかな。ちさとと一緒だからかな。

あと大物俳優に好きなことさせすぎw私まだ「花束」未見なのに。もうまともに見れない。

掃除屋さんたちの掛け合いとかとか。アドリブだったりするのかな。あの空気感。どこもかしこも緩さと厳しさの狭間で一生懸命な感じがしますね。まひろたちや敵方二人もそうですけど、いわゆる“まとも”だと殺しを生業になんてできないってことなんでしょうか。やりとりは笑っちゃうけど切なくなる。

「国岡」もそうですけどこの世界はちょっと私たちの現実とは違うのかな。「殺し屋」が少し身近。もしジャンプ漫画の「SAKAMOTO DAYS」の実写化とかあるならとても親和性高そう。サカモトだし。なんて。

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神村兄弟。よかったですね〜。最初のカチコミのドタバタ感からは正直あんまし強そうも怖そうも感じなかったので、「続編としてこれ大丈夫か?相手あの二人だし…」と余計な心配をしてしまいましたが完全に杞憂でした。死に際のカタルシスやべぇ〜。最後には二人とも大好きになってました。普通に生きててほしかった。まひろたちに劣らずのダメっぷりぽかったけど。最初のくそダサい部活コールで泣きそうになるとは思わん。二人とも“普通”だった頃があったのかなあ。過去を想像すると泣きそう。妄想だけど。

お兄ちゃんの方、岩永丞威さん。ハンサムですねぇ〜。ファンになりました。脚長ぇ。奔放な弟をフォローする兄の姿がよかった。

最後のタイマン。前回よりも明るいところで見られて楽しかった〜〜。自分では戦うなんて全く想像できませんが、相変わらず嵐のような勢いと迫力。殺陣はこうでなくては。手技足技の応酬だけでなく、互いに“読み合ってる“のも分かりやすくて楽しい。これ組み立てた人すごいなぁ。強盗退治の時の椅子ぐるぐるもジャッキーみがあって好き。もはや強盗が可哀想。

今回の決着を見て思ったんですが、あの暴力の応酬も彼らなりのコミュニケーション、対話だったのかななんて。決着後の和気あいあいも納得かも。殺し合いで生まれる絆。エモい。どっちか死ぬけど。

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まひろの二の腕が…。完全にファイターの腕だ。カッコ良過ぎる。喋り方とかふにゃふにゃなのに。

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主題歌両方ともめちゃよかったな!!!

特にエンディング。新しい学校のリーダーズ。初めて知りました。追っかけてみようかな。

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「2」はタイトル防衛戦みたいな印象だったかも最終的に。神村兄弟が挑戦者。

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これ「3」あるかなぁ!?さりげに更に強い執行人的存在が示唆されていたし、ジョン・ウィック展開あるかしら。でもそうなったら流石に殺伐が避けられないかも。それでもゆるく解決してしまいそうな信頼感がありますが…。これから先のシリーズ展開も楽しみにしつつ、沢山の人が見てくれますように。私ももう一回行こうかな。永久に続いてくれ〜〜〜