映画・感想

映画感想:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」

2023年製作/149分/G/アメリカ
原題:Guardians of the Galaxy Vol. 3
配給:ディズニー 公式サイト

以下、雑感

いやーすごい。すごい。集大成だ。関わったみんなやテーマを1つも取りこぼさず受け止めて昇華して新たな未来に進んでいく。切なさが残るけども明るい希望に満ちた物語でした。ずっと彼らを見ていたい。「あるがままの自分」「見えていなかった他人」、心を開いて寄り添っていくことの大切さ。勇気がじんわり湧いてくる最高の物語でした。フェーズ5で1番好きかも。ありがとうガーディアンズ。

*****
感無量。ほんとに。みんな濃密な経験を経てすごく丸く優しくなってる。そして緊急時の切り替えと連携が達者すぎる。
「1」から積み重ねてきた絆が円熟しまくっててもはやそれだけでエモい。最初はグルートの言葉も全然わからんかったのに…。ロケット復活までのフラストレーションからの全員集合バトルシーンでカタルシスの爆発、すげー気持ちよかった。ガモーラもしっかり合わせるし。痛快で爽快。エンドゲームを乗り越えたこのメンバーは止められないですね。

グルートとクィルの潜入から脱出までの流れがカッコよかったな。グルート飛べたとは。ていうかめちゃゴツくなっている。かっこいい。ビジュアルが今作はみんないい感じに年季入ってて好みすぎる。
その分2014年ガモーラの未成熟感というか、一人まだ尖りまくってるのがおかしくもあり悲しくもあり…。暴力沙汰でネビュラの方がドン引きしてるなんて誰が予想しただろう。

ネビュラといえば。左腕のナノ武器等々のビジュアル絶対アイアンマンリスペクトですよね?いろんな方が感想言ってましたが、エンドゲーム冒頭のあの時間もしっかりネビュラの中で生きてるのがすごいグッときた。ヤンキーガールだったのにすっかり大人の女性、姉御な感じでなんて魅力的なキャラなんだ。でもガモーラの前ではちゃんと妹だったりするし。最高。最後の顎クイもクールだった。
ドラックスへの理解を示す場面、よかったなぁ。心が柔らかくなってきたんだなぁ。ここまでを思うと涙が出てくる。

*****
クィルとガモーラ。しっかり別れられてよかった。同じだけど別の人。影を追ってしまうクィルの気持ちもわかるだけにかなり切なかったですが、それでもやはり別人。なぁなぁでくっつかなくてよかった。これでもしくっついても「別人」なんだっていうことは当人が一番感じてしまうでしょうしね…
それに「あるがまま」の2014のガモーラを、ひいては自分のガモーラも否定することに繋がりかねない。すごく勇気と決意が必要な大変な別れでしたね。でもインフィニティ・ウォーで引き金を引けた彼だからこそできたことのような気もする。たくさんの別れを経験したクィルだからこそ。尊いぜ。主人公。

*****
あるべき姿より、あるがままを。散々他人に人生を翻弄されてきた彼ら。その分生きるエネルギーが凄まじいんだろうな。ロケットもあんな皮肉たっぷりだけどああなるのも納得の過去。今のガーディアンズがお互いをどれだけ大事に思ってるのか行動で伝わってくる。長い戦いの末言葉少なになっていくのもいいですよね。かけあいは相変わらず楽しくておバカだけどそこがまたいい。これからに幸あれ。
更にこれから大きな戦いが待っていると考えるとソワソワドキドキですな。

*****
すごく嬉しい楽しい気持ちで映画館を出られました。道はここで分かたれたけどもお別れではないと信じてます。彼らの未来に幸あれ。”アベンジャーズ”が楽しみすぎる〜!!
ますます期待!大!!!