観劇・感想

観劇感想:福吉座第6回公演「RUBBISH」

作/演出:高梨由
会場:西鉄ホール
チケット料金:4,000~6,000円
上演時間:約120分

公演の説明
福吉座の第6回公演。30名を越えるキャストで西鉄ホールで上演される。
あらすじ
主人公の1人・海少年は心臓に疾患を抱えているがドナーが見つからず、長らく病室に引きこもっていた。そこに突如現れたもう1人の主人公・アンドロイドの凪が海を連れ出す。彼はアンドロイドにも関わらず人工心臓が備わっていた。2人は病室を抜け出し、壊れたアンドロイドの街「RUBBISH」に逃げ込むのであった…。
キャスト
ショウきん 山田だびんち ぬま水沼 神宮聖也 黒瀬義明 土居祥平 坂口理子 外薗葉月 岩口侑惺 うっちーばーば 岡住春実 小川李紗 河野友哉 佐藤元気 曽根玲子 高瀬龍之介 竹ノ下綾香 坪根里紗 津山愛理 鶴田りさ 仲千恵 ハイクオリティたかし 花岡昊芽 馬場阿紀子 早野遥翔 はるひ 堀初音 前野晃一郎 馬込博史 山本真帆 らん 渡辺りさこ

以下:雑感

全部が下手すぎてクソつまんなかった。わざわざ西鉄ホールで大人数集めてこれじゃ役者も可哀想だ。キモすぎる倫理観にチグハグな設定、非合理な行動、全キャラ展開の奴隷で苦笑いするしかない。先週いきなり作り始めたと言われたほうが納得できるくらいきつかった。長い。

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西鉄ホール。物語の舞台は「ロボットの街・ラビッシュ」。焦茶の板目の反転凸の字型の舞台。センターに大捌け口。カミシモに三階建てくらいの鉄筋足場。トラテープやボロ布で飾っている。パイプ椅子が各所に。

場内は衣装メイク済みのキャストが案内や前説などしている。明るい雰囲気でお客様のウケもよさそう。

最初の雰囲気だけだった。

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SFファンタジー、っぽい。物語は個人をコピーしたアンドロイド(クローン?わからん)が普及してる世界で、本人に何かあった時のための保険的な役割を担っている。開発者の1人・ラビィ博士は壊れてしまったアンドロイドたちを直してアンドロイドだけの街「RUBBISH」を作っていた。

主人公の1人・海少年は心臓に疾患を抱えているがドナーが見つからず、長らく病室に引きこもっていた。そこに突如現れたもう1人の主人公・アンドロイドの凪が海を連れ出す。彼はアンドロイドにも関わらず人工心臓を持っていた。2人は病室を抜け出し、「RUBBISH」に逃げ込むのであった…。

的な。

この凪が実は海のコピー(海の両親のコピーが逃亡先で産んだか作ったかした子供で身体はアンドロイドで人工心臓が入ってる)に相当する存在で、最終的には凪の心臓を海に移植して事なきを得る。片や病人、片やアンドロイドで存在意義に悩んでいた2人は物語を通して人生に価値を見出す。みたいな話。

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最初から人工心臓作ればよかったくね?

両親目線からすると自分のコピーが知らん間に作った子どもとかおぞましすぎると思うんだが。ていうか海のコピー作ればよかったのでは?

アンドロイド(ロボ?)作りまくり、何も無いところにバリア張れるくらいの技術力あるのに心臓は無理なのがマジでわからん。無理筋のご都合では?逆に心臓以外はいけてるのか?ご都合にも理由つけてほしい。

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そも根幹のアンドロイドの存在がずっとわからなくてフワフワしている、

お散歩とかお手伝いの人たちはロボットでアンドロイドとは別?あのキャラたち全員に「本人」がいるならだいぶキモい。

そもクローン製造による生体臓器ストックなんてエグすぎる概念が普通にまかり通ってる世界設定なのに、みんな普通の感覚でいるのがチグハグですげえキモかった。

今から臓器抜き取る存在にまともに取引すんなよ。逆にイカれてるわあの大臣夫婦。自分のクローンは普通に処分してんのにね。貫き通せ残酷さを。

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オチもピンとこないなぁ。人生の価値は過ごした時間とかなんとか。

何してた?彼ら。作中描写だと虐げられていた印象しかないが。

というか凪くん、両親の仇が勢揃いしてるけどそこはいいのかい。

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演出が下手では?????

キレがないバタくさいわかりにくい進行でめちゃくちゃ冷めさせてくる。

ど真ん中でビシッとキメても遠すぎる捌け口にわたわたしながら走って行ってズッコケてしまう。いっつも誰かが誰かに少し被っていたり立ち位置がズレていたり、締まらないシーンの連続。というか役者それぞれで好きに決めさせたんじゃなかろうかというくらい統率を感じなかった。この手のバタバタ展開する群像劇ではキツかろう。ステージの広さに負けてる。

せっかく足場組んで空間を高くしたのにスカスカなのも良くなかった気がする。「壊れたアンドロイドたちが集まる街」なんていうワクワクする舞台設定なのにほぼ全て観客の想像に頼り切りでもったいなかった。俳優も下手だからイメージも伝わらんし。まとも(私見)な俳優が2人くらいしかいなかったんじゃないか。

ゲストもアイドル呼んだりしてるし予算ないわけじゃなかろうに。もっとステージにハッタリ効かせてほしかった。コスプレ群像劇になってた。

アンドロイドと人間の区別をもっとわかりやすくしてほしかったな。その辺で言葉の重みや意味合いだいぶ変わってくるが。

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合間のギャグが邪魔すぎる。物語から完全に外れた「ギャグとしてのギャグ」しかないから無駄時間だった。博士と助手2人で別の企画やってくれたほうがまだ面白そう。素直に見れるし。

本筋と関係ないことすんなよ。7割くらい本筋関係ないサブエピソードだった気がするが?尺半分にできたろ。

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説明を全部台詞でいくの逆に思い切ったよね。シーンで見せてくれよ演劇なら。

その説明も台詞の合わせが下手すぎてまぁ〜〜耳障り。固有名詞も多すぎるしクソ打ち切り漫画みたい。

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たくさん呼んだキャストに見せ場作らないとみたいな感覚わかるんですけど、ひと言喋らせたらオッケーなわけじゃないよね。誰も印象に残らないし整理整頓されてなさすぎてもはやノイズ。悪印象だわ。

舞台上で「待たされてる」人たち多すぎる。可哀想に。「心臓が!」ってなってから長ぇ〜〜〜〜20分くらいあったんじゃない?誘拐犯(暫定)もうバリアで拘束してんねんから早よ病院連れてってやれよ。周囲の人が最期の言葉を黙って聞く心理になれるような積み重ねがあったとは思えないな。

ちゅーかそもそもすぎるけど疾患持ちの子ども誘拐されてんのにみんな冷静すぎる。女医さん、家出したくらいの冷静さだけどどういうメンタリティなんだ?「2日ぶり〜」じゃないんだよ。大臣の息子が闇アンドロイドに誘拐されて万一死んだりでもしたらどえらい社会問題になるんじゃないか。ていうか患者の命よ。キモい感性してるわ全キャラ。

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「お前に話してるんじゃない!」って言われて黙る悪役初めて見たわ。痴話喧嘩じゃねんだぞ。

闇アンドロイドが普通に見舞いに来るな。

「妊婦ロボ」ってなに?????誰が何目的で作ったなんなんだ。気味が悪い。私がズレてるのかな。孤児院周りはほんとにキモかった。心臓の入ってない人間もどきが妊婦ごっこしてる様をどんな気持ちでみたらええんや。そして当人はそれを自覚してるし。

その辺のおぞましさが明るく爽やかな結末を邪魔してくる〜〜。

盗賊アンドロイドも何。目的のわからない自意識がある人造物怖いんだが。現実でクローンが禁止されてる理由を体感できたかもしれないな。

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これは子役や初舞台の役者使う団体みんなに言いたいが、カテコで”初舞台”いじるのやめてもらいたいね。悲しくなってくる。せめて限界まで仕上げてからにしてほしいわ。大人の責任では?

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公演数も集客も多くて素晴らしいが内容がいつも駄目。そんな印象の団体。作品を深められないならもう少し落ち着けばいいのに。

関西演劇祭での華々しい戦果が目立っているがどうなってたんだ。もはや変な勘ぐりをしてしまう。

いや、厳密には違う団体か?しかしクレジットの名前ほぼ同じだしなぁ。