観劇・感想

観劇感想:若宮計画「カワイイオンナ」

原案:川島和花 作/演出:若宮ハル
会場:枝光本町商店街アイアンシアター
チケット料金:1.000円
上演時間:約50分
公演の説明
北九州の俳優・若宮ハルさんが主催する、演劇を身近なものにする!を目標に行われる計画。の第5計画(第5回公演)。
「九州電力 ✕ アイアンシアター地域応援プロジェクト Vol.1」の第一弾公演。

あらすじ
「私、可愛くなれなかったらどうしたらいいのかな?」
「カワイイ」に囚われた人間たちの悲喜交々。

キャスト
木下海聖(有門正太郎プレゼンツ)
徳岡希和(飛ぶ劇場)
辺野目えのん
溝越そら

以下:雑感

芝居がかった芝居だなぁ。

狙ってこういう喋り方なんでしょうか。演劇というか、作者さんの信条の説明文みたいだった。

登場人物の”生きてる感”が薄いというか…。

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舞台は白い蚊帳のようなもので囲われた4×4mくらい (多分)の正方形のエリア。

中央に50×50㎝くらい(多分)の正方形のキューブが4つ。テーブルみたいになっている。

天井には赤いポールがクロスになって吊り下がっている。

蚊帳の壁沿いには紙屑や、赤を基調にした布や服、赤いボードのようなもの。🥺の顔文字のクッションなどが敷き詰めてある。

干物女子のお部屋か、賑やかなラブホの一室のような印象。

蚊帳の一箇所がドアくらいに切り取られており、出ハケ口になっている。

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ルームシェアをする異母姉妹。

かつて忠誠的な容姿でモデルをこなしたゲイバーのゲイマスター。

アニメ化目前の「カワイイオンナ」というタイトルの漫画を連載する漫画家。

それぞれ他者から求められ、押しつられる「カワイサ」に辟易しながらも、「カワイサ」がもたらす恩恵を享受している。

矛盾を抱えながら内面と外面、無神経な他人の目線や社会の考え方を考えていく。

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前述のとおり、芝居がかった変なカタさのある演劇だった。

結局いろいろこねたけども、「カワイイ」とかもうウゼェうるせぇ~~~っていう結論。

チラシなどにもあったメインテーマ(?)の「可愛くなかったらどうしたらいいの?」に対する答えは出てこなかったなぁ。

ただ現状に文句言って終わった印象。

私の願望混じりですが、もう一つ上の、奥の、深いところの作者さん(もしくはキャラクターたちの)答えを聞きたかった。

真っ赤なオシャレ演劇でした。

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シーンの切り替えや幕間の見せ方、舞台装置と本筋の絡ませ方など。「演劇」の作り方はセンスを感じました。

勉強ちゃんとしてる秀才という感じ。

若宮計画さん、初めての観劇でした。

最近若手の凄い演劇を見ることが続いたのでかなり期待していたのですが、

評判から期待していたほどではなかったのが正直なところでした。

YouTube配信でしたし、今回たまたま合わなかっただけかもしれないので次の公演を楽しみにしてみます。