映画・感想

映画感想:「RRR」

2022年製作/179分/G/インド
原題:RRR
配給:ツイン

あらすじ
舞台は1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。
彼らが選ぶのは 友情か?使命か?
公式サイトより

以下、雑感

圧がすっっっっげぇ!!ダメージ描写とか結構エゲツないのに画面の勢いと神々しさで思わず笑ってしまう。爽快で豪快な熱とエネルギーがとめどなくぶつかってくる、文句なしの『全細胞沸き立つパワフルエンタメ』映画でした。最高に面白かった!!!

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“僕が考えたオモシロバトル”をど真剣ど真面目に作り込んだ結果ものすごいパワーと迫力を生み出している。ヤバい。「バーフバリ」の時からそうですが(インド映画は大体そうか?)全編

「そうはならんやろ!!!!」

の連続。しかし勢いと美しさで納得させられてしまう。注ぎ込まれたエネルギーはもはや神々しささえ感じる仕上がりになっている。
特に”花火噴水大爆裂!炎と水対決”と、”友情合体二丁ライフル監獄大脱出!”が好きでした。あれ作ってる時めちゃくちゃ楽しかっただろうな。全部に言えるけど。観てると人間に表現できないものなんてなにもないんじゃないかと思えてくる。凄い勇気とパワーがもらえる映画でした。

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男2人の友情、すれ違い、共闘。シンプルでバカみたいに熱いストーリー。最高。変な寄り道がないからキャラクターのストレートな感情に共感しやすい。しかし予想を5段飛ばしで上回る力技の展開には驚かされてばっかり。というか笑うしかない。
独房からラーマを助け出すところ。二人しかわからない”ナートゥ”のリズムでお互いを探すっていうめっちゃエモいことして仲直りの場面、イイ会話のあとでどうやって開けんのかと思ったらまさかのぶっこ抜き。爆笑。いやテンポはめちゃ良いしどうせ開くのはわかってるから簡潔で素晴らしいけども!!そこすっ飛ばしていいんだな…。すごいぜ。
あとは虎殴ったりとかその辺軒並み笑ってしまった。突き抜けたエネルギーはシリアスな笑いを生むぜ。

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派手さに目が眩みますが、ラーマのノーマル格闘の蹴り技とかが全部美しいんだよな。ナートゥの激しさ力強さも基礎の身体がバケモンだということが伝わる。芸はやはり身体からですね。インドの俳優はみんな出来るのかなぁ。

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やはり強さを表すには虎を制するのがよい。先日のアタタミュでもラオウが虎バラバラにしてたし。

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ストーリー的に爽快に終わりましたが、正直手放しに喜べなかったです。この後手に入れた武器で更なる争いに発展していくことか確定しているわけで……。2人は英雄的活躍をしましたが、戦いを更に激化させる手段をもたらしたのは確かなわけで。本編後の彼らのことを思うと切なくなりますね。

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いやーホントに面白かった。”エンタメかくあるべし”というひとつの極地を見た気がする。3時間が瞬きする暇もないあっという間の時間でした。全人類見てほしい。最高の映画鑑賞!ありがとう!!